難民当事者「EmPATHy」による
第三国定住の国際会議の参加報告会
17:20-18:10 第二会場
難民として
第三国定住に関する年次三者協議/Annual Tripartite Consultations on Resettlement (ATCR)
に参加されたシリア出身のMasriさんが
ATCRでの様子や参加に至った経緯、今後の展望についてお話ししてくださいます。
また、MasriさんのATCRへの渡航費を資金援助した公益財団法人アジア福祉教育財団の
安細事務局長から、資金援助を決定した理由や意義、難民事業本部の事業のご紹介も
していただきます。
ATCRとは、国際連合難民高等弁務官事務所と
各国の政府やNGOが第三定住の仕組みの普及や
問題の特定・解決をはかり実施される国際会議です。
「第三国定住を必要とする特定の難民に関する情報の共有、
第三国定住に関する政策課題の分析、
オペレーション上の課題の特定と処理の機会を提供するとともに、
新たな第三国定住受入国の出現および
第三国定住プログラムの多様化を促進する」
ことを目的に協議を進めています。
難民の第三定住プログラムは、難民が最初に保護を受けた国から、
難民資格を付与してくれる別の国、第三国へ移ることを指します。
登壇団体紹介
Mohammed Al-Masri, EmPATHy
PhD student, Waseda University
M. Al-Masri is a human rights defender who's currently seeking a PhD in International Studies. He holds a BA in English literature from AlBaath University and an MA degree in Peace and Conflict from Tokyo University of Foreign Studies. His commitment to advocating for refugees' rights has been shaped by years of experience in peacebuilding and education management in Syria and Lebanon, where he led a team of ~200 teachers and staff members. Having been forcibly displaced from his hometown in Syria, Masri channeled his passion for justice and compassion for refugees into developing his leadership skills and into co-founding several NGOs and initiatives in Sweden and Japan. Since 2016, he has been raising awareness about Syria and advocating for the rights and well-being of Syrian refugees around the world.
2023年6月26~28日にスイス・ジュネーブで、
UNHCRの第三国定住に関する年次三者協議
( ATCR:Annual Tripartite Consultations on Resettlement)が開かれ、UNHCRの招きによりEmPATHyのMohammed ALMASRI氏が
派遣されることとなりました。
ジュネーブまでの往復フライトをはじめとする
交通費などは、
アジア福祉教育財団の資金援助によって
まかなわれました。
日本在住の難民当事者が
国際レベルの議論の場に参加し、発信することは、
難民問題に対する国内外及び
国際的理解が進むよい機会です。
公益財団法人アジア福祉教育財団
安細 和彦 事務局長
2022年11月に設立されたユースなんみんプラットフォームと
難民の背景をもつ若者との共同団体です。
EmPATHyのミッションは、3つの柱: 「Change(変化)」
「Safety(安全)」「Inclusiveness(包括)」です。
日本にいる難民が直面している苦難についての認識を高め、
新しく日本に来た人や既存の難民へのサポートを提供することを
目的としています。